掟ポルシェ「まさのりさんは、50歳なのに『はじめてのおつかい』に出てくる幼児を見てるみたい」
錦鯉との邂逅
そんな流れで『CONTINUE』という雑誌で、俺と吉田豪でインタビューに行きました。2020年10月ですから、まだM-1決勝進出も決まっていない頃。まだバイトを続けていて、数カ月前のお笑いでの月給が8千円といった時代。そこでのまさのりさんの話がまたヒドい! トバシの携帯買わされそうになった話とか怪しいダイヤモンドのネットワークビジネスの話とか……「こんなこと話して大丈夫かな?」というものばかりで。長いインタビュー取材を受けたことがほぼ初だったからってのもあるんでしょうけど、削られたところは1コもなかった。所属事務所SMAの特異性というか。M-1王者になった今はさすがにカットでしょうけど(笑)。
実際にお会いしたまさのりさんはやっぱり無垢力満載でチャーミングでしたね。リゾットや春巻きを食べたことがなくて、それにも「あれ、男の人で頼む人います?」って謎の理由があったりして。子供には子供なりの理屈や理由があるじゃないですか、アレですよね。思っていることをただ話しているだけなのに、意味がわからなくて何故か微笑ましい。改めて“5歳児力”のようなものを感じましたね。
そして隆さんはまさのりさんが投げる160キロの直球の剛速球をうまく捕球できる人。まさのりさんも隆さんと組んでから輝けるようになったと思います。隆さんはメディアにおける線引きのバランスもよく出来ていますよね。隆さんってAVや風俗が大好きなんですね。痛風がヒドくて尿酸値もまさのりさんより高かったりして、それで舞台を休んだりしたこともあるんですけど、そんな体調でもAV女優のサイン会に行くほどなんです。でも、そういった面を前面に出すのは『チャンスの時間』(ABEMA)とかネット媒体の時だけ。テレビだと言わないですね。
それに隆さんは“SMAの頭脳”と言われていて、SMA芸人は単独公演のある際、隆さんにネタを見てもらうことがあるそうなんです。だからかハリウッドザコシショウさんと(バイきんぐ)小峠さんからは「大喜利も強くて仕切りも上手い。将来的にSMAの(オードリー)若林になれる人材」と評されていて。本人は「じゃないほう芸人でいい」と言っているんですけど、ワードセンスもすごいし、まさのりさんのハードパンチを上手い具合に有効打にしてしまう技術は、今後もっと評価されると思います。
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掟ポルシェ|1968年生。ニューウェーブバンド「ロマンポルシェ。」ヴォーカル&説教担当、ひとり打ち込みデスメタル・ソロプロジェクト「ド・ロドロシテル」としても活躍。YouTube「掟ポルシェチャンネル」も要チェック!!