AKB48本田仁美がもたらす影響…圧倒的練習量から得たもの

エースの影響力

昨年9月、AKB48は『根も葉もRumor』をリリースした。選抜メンバーは一日3時間の練習を積むことが義務となった。そうでないと、初挑戦のロックダンスに対応できないからだ。メンバーは基礎からムーブを学び、体にロックダンスを染み込ませていった。1カ月後、とめどなく襲ってくる筋肉痛に耐えながら、メンバーはどうにか『根も葉もRumor』を会得した――。

新しいものを学ぶならば、このような流れをたどるのが理想的だ。一カ月間、1曲のためにレッスンを積むことなど、AKB48史上初めてのことだった。しかし、それをクリアしなければこの企画は成立しなかった。クリアの先に待っていたのは、全国各地で『根も葉もRumor』を踊り、いくつもの動画が投稿されるという、AKB48が切り拓いたことのない地平だった。『恋するフォーチュンクッキー』リリース時の動画投稿とは意味がまったく異なる。