乃木坂46与田祐希「『難しいからやらない』『あきらめる』っていうのは絶対違うなと思う できる限りは全力で挑戦したいなって思います」
――加入して5年目で許されなくなってますよね。
与田 何をするにしても、失敗できなくなっているなって思います。昔が失敗してもいいと思っていたわけじゃないけど、覚えることもたくさんあったし、本当に息をするのも精一杯なくらいだったので、プレッシャーを感じる間もなかったんですよね。でも、今は後輩もできて、先輩たちの卒業も見送ったりして、必死なだけじゃダメだなっていう感覚があって。当たり前のことなんですけど。
――「いつまで後輩気分でいるつもりなんだ」って言われちゃいますもんね。
与田 だからこそ、ダンスもしっかり練習しなきゃと思ったり、バラエティ番組を見てもっとリアクションを学ばないとダメだなって思います。お芝居に関しても、作品を見たり、小説を読むようになりました。いつ何があっても大丈夫なように、自分の中でのスキルを上げないといけないなっていう感覚になっています。
――なるほど。
与田 パフォーマンスでも先輩がいなくなったからレベルが落ちたと思われたくないじゃないですか。そこも頑張らないといけないし。家に大きな鏡があるんですけど、昔のライブ映像を観ながらダンスの振りをひたすら練習しているんです。
――忘れないためにってことですか?
与田 というよりは、「ここ微妙だな」っていうところを上手い人の振りを参考にして「こうすればいいんだ」みたいな。今まではついていくのに必死すぎたけど、「今、時間がある意味は何なんだろう?」って考えると、「これだ! 練習するための時間だ!」と思って。
――意欲に燃えていますね!
与田 やることがないと、それはそれで干物化しちゃうので。根が干物なので(笑)。前に進むしかない
――先輩たちが卒業していく中で、3期生への期待もますます高まっていると思います。それに対して身構えたり、意識することはありますか?
与田 ポジションがここだから頑張らないといけない、っていう考えはとくにないです。『僕は僕を好きになる』で3期生の3人(山下・久保・梅澤)がフロントに立ったけど、3期生が大事なポジションを任されているからとか、そういう理由で頑張るのはちょっと違うかな、と個人的には思っていて。むしろ、これからの乃木坂46のために頑張っていかなきゃな、っていう思いがずっとあります。