乃木坂46久保史緒里×遠藤さくら、私のために 仲間のために
――年の瀬に突入したということで、そんなお二人に2019年の印象的な出来事を振り返っていただこうと思います。
久保 やっぱり4期ちゃんで言えば、4月にやった『3人のプリシンパル』じゃない? 私、観にいって泣いちゃった。
遠藤 うわぁ、嬉しいです。思い返すと、4期生の仲が一気に深まったのは『3人のプリシンパル』が最初でしたね。私は日頃から人前で感情を表に出すタイプではなくて、それをお芝居でやることに難しさを感じて、稽古中は泣かない日がないほどで。だけど、どんどん4期生みんなの心が一つになって「この壁を一緒に乗り越えよう」という団結力が強くなったというか。私は4期生に支えられたから舞台を無事に終えられたなと思うし、絆も深まったなって。
久保 あれは大きいよね。
遠藤 そうですね。お見立て会の頃は、まだみんなと全然会話をしてなくて。自分が『インフルエンサー』でセンターに立たせていただくことを、周りの子はどう思っているんだろう?というのは今以上に思っていたし、怖かったのはあります。
久保 今はどう?
遠藤 いろんなステージに立たせていただける今の状況は、ちょっとずつは慣れてきたんですけど、まだ戸惑いはありますね(笑)。
――お芝居でいうと、久保さんは10月から11月にかけて『美少女戦士セーラームーン2019』に出演されましたね。
久保 原作が大好きだから、去年は出られなくてめちゃめちゃ悔しかったんです。それが、今年まさかの出る機会をいただけて。今までやってきた舞台の中でも、いろんな意味で緊張や不安が大きかったなと思いつつ、やっぱり収穫も大きかったですね。
――しかも、主人公の月野うさぎ役で。
久保 普段の久保史緒里と役がかけ離れているので、最初はテンション感を近づけるのが難しかったです。歌唱指導の先生には「すごく良いと思います。……でも、しっかりし過ぎてて月野うさぎちゃんじゃありません」と言われて(笑)。昔から知っている原作だからこそ、自分の理想が高くなりすぎてキツくなった時期はありました。その分、この機会を経て、来年はお芝居に力を注げる年にしたいと思えました。
――去年の久保さんは、かなり悩んでいたと思うんです。だけど5月には『Sing Out!』で3作ぶりに選抜&福神にも入って、ドラマや舞台にも出演。2019年はまさに「久保史緒里・復活の年」だったのかなと。
久保 本当に2018年は常に悩んでいて、それがお話ししても出るし、パフォーマンスにも表れていたらしいんですよ。だけど、今年の初めに「楽しめることは楽しもう」と決めて。2019年はありがたいチャンスもたくさんいただけて、それをやり遂げる達成感とか楽しさを覚えた年だったので、今後にも活きる経験だったと思います。