宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
過去に発売された「BUBKA」より、注目の記事を紹介する<BUBKAアーカイブ>。今回は、2018年10月号よりUインターの頭脳・宮戸優光をピックアップ!(※記事の情報は発売当時のもので最新のものではありません)
佐山サトル、前田日明の二人に師事したプロレスラー・宮戸優光。 タイガージム時代には寝食を共にして練習、様々な技術学んできた。 強くて優しい、孤高の虎の素顔とはいったい?
タイガージムの練習
――宮戸さんは、プロレスラーとしてデビューする前から、佐山さんと前田日明さんのお二人に師事しているんですよね?
宮戸 そういうことになりますね。
――佐山さんと前田さん両方が師匠って、そんな贅沢な経歴の人、宮戸さんぐらいしかいないんじゃないですか?(笑)。
宮戸 本当にありがたいことですね。僕が14歳の時に、まだ新日本プロレスの新人だった前田さんと出会って、そこから練習方法をはじめ、いろんなことを教えていただいて。そういう中で、前田さんの先輩である佐山先生とのご縁もできて。だから、佐山先生との出会いも、それこそ14歳のときですよ。
――佐山さんとも14歳からですか。
宮戸 佐山先生がタイガーマスクになられる前どころか、メキシコへ(海外武者修行で)行く前。「格闘技大戦争」(77年11月14日、日本武道館で行われた梶原一騎主催の格闘技イベント)の前ですから。
――佐山さんがマーシャルアーツのマーク・コステロとキックボクシングルールでやった試合ですね。そんなに前なんですね。
宮戸 その頃に会わせていただいた印象は強いですね。僕は当時中学生ながら、新日本の道場で前田さんにマンツーマンで稽古つけていただいたりしてたんですけど、たまにオフの時、合宿所に佐山先生がいらして。応接間で寝っ転がってテレビを見ながら、近所の小学生をスネにぶら下がらせて遊んでたんですけど、それって何気なく見えて、すごいですよね。おそらく、30キロ以上の重量を寝ながら片足にぶら下がらせて振り回しているんですから。