SKE48須田亜香里×山本昌「笑顔にスランプはない!」<BUBKAアーカイブ特別編>
本番への準備
須田 マウンドに立つ時に意識していることってあるんですか?
山本 毎回先頭バッターを出したくないとか、この回まで頑張りたいとか、そういうことは意識しますね。ですけど、何が一番緊張するって試合前なんですよ。彼女だったら舞台の前。人間って失敗するのが怖いから緊張するんですよ。野球って、ずっとヒットを打たれる可能性もあるんです。そこに緊張しますね。こんなにたくさん投げていても、アウトが取れなかったらどうしようってね。
須田 そうなんですね。
山本 試合前は嫌だなと思って逃げ出したい。でも、どうせ行かなきゃいけないですから。試合開始の40分ぐらい前から体を動かすと、いつしかいい緊張感に変わるようになりました。やるべきことを決めて、こう投げようって決めたことをやっていく。全部うまくいけば勝てるけど、うまくいかないんだよね(笑)。
須田 私もリハーサルはうまくいくのに、本番は動きが固くなっちゃうんです。長くやれば慣れるんですか?
山本 舞台に立った時のほうが、体は動くようになるんですよ。それが経験だから。本番でうまくいかないのは、緊張して敏感になってるからじゃないかな。僕らもブ ルペンより試合のほうが絶対に球は速いんだよね。それは火事場のクソカが出るから。失敗しないために練習してるんだから、自信を持てば大丈夫だと思います。僕らもそうだもん。練習しなかった時って絶対勝てない。
須田 さすがですね!
――常に準備をしておく、と。
山本 そうだね。納得いくまで準備したら、しっかり休む。で、本番前にもう一度思い出す。本番のほうが絶対力が出るから。人間ってそうなってるの。
須田 なるほど。ためになります!
――須田さんもいつも準備はしっかりやってますよね。
須田 そうですね。自主練は好きなので。
山本 彼女たちのステージってみんなで呼吸を合わせないといけないでしょ。ひとりが失敗すると全部が崩れちゃうプレッシャーもかかるでしょうね。でもね、そこは「私がいないとできないんだ」ぐらいの自信を持ってれば大丈夫。だってかわいいから(笑)。
須田 はい、ありがとうございます(笑)。