2021-12-06 06:00

【BUBKA1月号】BOOK RETURN 話題の著者に直撃取材!! vol.37 鷹鳥屋明『私はアラブの王様たちとどのように付き合っているのか?』

――やっぱり産油国と非産油国では国民性の違いみたいなものがあるんですか?

鷹鳥屋 産油国は、“金持ち喧嘩せず”ではないですが、鷹揚に構えているところがあります。ですが、石油王なんて存在しないし、意外と散財しませんよ(笑)。私は、この本の帯に「石油王なんていません!」と付記しているのですが、港区のキラキラ系女子の目を覚まさせたい!――という悲願がある。彼女たちの中には、かつてのカナダのハーレクイン社が出版している女性向け大衆恋愛小説よろしく砂漠の王子様に見初められるという幻想を抱いている人が少なくない。そんなシーク系みたいな物語は実際には起こらないんだ、目を覚ませ! ですよ(でも実際そうなったケースはゼロではないですが)。ですから、某『東京カレンダー』の編集者の友人に、この本を紹介してくれと頼んだら、あっさり断れた!

――ハハハハハ! 東カレ編集部としては、ずっと目を覚まさないでいてほしいでしょうからね。

鷹鳥屋 そして、非産油国のアラブ人はプライドが高いです。自分たちの方が、文明が栄えていたという自負がある。現在のエジプト人は古代エジプト人とほぼ関係ないはずですが偉大なエジプト人、というプライドの高さを持っています。「俺たちはイスラム以前から立派な文明があった」って言うのですが、当時はローマ帝国の人たちがいたわけで、現在いるアラブ人はそこまで関係ないだろと(笑)。それに対して、産油国だってプライドが低いというわけではない。彼らは彼らで、我々が一番偉い、一番素晴らしい、と牽制をし合っている。

国によって、王様の敬称がサウジアラビア、バーレーンは国王(マリク)、アラブ首長国連邦やカタール、クウェートでは首長(シェイク、アミール)、オマーンでは国王(スルタン)という具合に異なる。同じ呼称にあえて立たないことで一意性を維持しているというか、例えとして難しいですが、一番偉いのは征夷大将軍なのか関白なのか摂政なのか太政大臣なのか、みたいな話です。みんな偉いんだけど、どれが一番偉いのか?と言われたら色んな面で甲乙付けにくくみんな偉いよね、となります。

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING23:30更新

  1. 「舞台俳優」中村麗乃23歳の大願成就!乃木坂46の看板を背負い、憧れ続けた「あの人」が演じたヒロインへの道
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  4. 乃木坂46寺田蘭世さん「清々しい気持ちでいっぱい」後輩たちに残したもの
  5. “天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
  6. 【追悼】酸欠少女さユりが私たちに残したもの
  7. 日向坂46高本彩花×濱岸ひより、アイドルらしさとモデルらしさを併せ持つ二人が放つ輝き【BUBKA12月号】
  8. 【BUBKA12月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~vol.18 吉泉知彦(古泉智浩)
  9. 乃木坂46掛橋沙耶香×林瑠奈「ちょっと抜けてるところはありますけど(笑)」
  10. 船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】
  1. 乃木坂46賀喜遥香の表紙カット解禁!流木に座る姿が印象的な1枚
  2. 乃木坂46五百城茉央、萌え袖&美脚の破壊力…1st写真集より先行カット到着
  3. 日向坂46松田好花のラジオが聴取率V4!“ああ言えば松田”で局の「偉い人」にも噛みつく“名物”クレーマー松田も復活‼
  4. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  5. 「おいBUBKA編集部、“名物”クレーマー松田ってどういうことだ!」日向坂46松田好花、真夜中の怒りとクレーマーとしてのホコリ!?
  6. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  7. 日向坂46松田好花の“泣いてない涙”に反響、春日俊彰の若林正恭への感謝の思いに触れて…
  8. 日向坂46丹生明里卒業SP!河田陽菜と『ラストおみそしる』表紙カット解禁
  9. 卒業控える日向坂46東村芽依、“門出”にふさわしい晴れやかな表情の表紙カット解禁
  10. 日向坂46 の逆襲が始まる東京ドーム公演に注目せよ!明暗分かれた『紅白』出場者から考える坂道3グループの現在地