【BUBKA1月号】短期集中連載「DIVE INTO EBICHU MUSIC」#5 杉山勝彦
――その結果、名曲が誕生したという。
杉山 しかも、『仮契約のシンデレラ』はヒャダインさんの影響を受けているんですよね。その影響の上に、僕らしさを乗せさせていただいたという感じです。僕自身、ヒャダインさんのことが大好きで、リスペクトしかないんですけど。
――コンペシートには、どんなオーダーが書かれていたんでしょうか?
杉山 いくつかのお題が書かれていて、そこからテーマを選んで書いてくださいという感じだったと思います。そのお題の中に、「仮契約」というワードがあったんですよ。まずはそれを見て、“仮契約”って面白いなと思ったんです。実際、コンペの最中のエビ中はまだソニーと仮契約という状況でもあったと思いますし。そこから、当時の彼女たちには“King of 学芸会”というコンセプトを掲げていたので、「学芸会といえば、何だろう?」と考えて、ちょっと古くさいかなと思ったんですけど『シンデレラ』かなと。しかも、シンデレラもまた時間限定の仮契約の身じゃないですか。それに、最初は何者でもない女の子たちがアイドルになってみんなに知られる存在になるって、現代におけるシンデレラストーリーだなと思ったんですよね。そんな風に全部のイメージがつながって、『仮契約のシンデレラ』というコンセプトが磨き上げられていった形です。