【BUBKA1月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―番外編
入場曲は椎名林檎
――そんな中、12月9日にはついに「Rの異常な愛情」が有観客で行われる運びとなりました。
R-指定 いや~、おまたせしました。
――前号ではこの号からDABO編を始めると話していたんですが、イベントでじっくり語って頂けることになりましたのでご期待下さい。なので今回はスピンオフとして「R‐指定とポップス」という話が出来ればと。ポップスといえば、横アリのMCでも話してたけど「UMB」の入場曲が椎名林檎だったR‐指定さんですが(笑)。
R-指定 棘あるわ、その言い方。もう19歳の時のことなんで大目に見てください(笑)。
――なんで登場に椎名林檎を選んだの?
R-指定 一世一代の場所やから何かしらインパクトを残さないと、っていうのもあったけど、もう単純にめっちゃ好きだからですね。しかもリアルタイムで聴いてたんでこれや!って。それに18~20の時って、ポップスを改めて聴き直す時期でもあったんですよ。それこそ、ヒップホップや日本語ラップに出会う前に、おとんが運転する車の中でかかってたサザンオールスターズとか中島みゆきさん、小田和正さんとかから聴き直したり。
――そもそもの話なんだけど、楽器を習ってたりした経験は?
R-指定 全然無いですね。音楽一家でもないし、音楽的素養は全然無い(笑)。音楽の授業で習う鍵盤ハーモニカとかリコーダーもてんで駄目で、合唱も居残りで練習させられてたぐらい。それがいまや音楽で飯食ってるんやから変な話で。
――横アリで歌ってるんだからね(笑)。サザンの影響についてはBUBKA2021年04号で「僕の一番のルーツはサザンオールスターズ」って話してるし、“LAZY BOY”は、サザンの3rdアルバム『タイニイ・バブルス』に収録された“働けロック・バンド (Workin’ for T.V.)”へのオマージュだと、Creepy Nutsのツイッターアカウントから発表されて。
R-指定 サザンの影響は相当でかいと思いますよ。それこそDABOさんもサザンが好きなんですよね。いとうせいこうさんも「桑田佳祐の日本語の崩し方を知らなかったら自分はラップ出来なかった」っていう話をされてたり。