2021-11-05 06:00

【BUBKA12月号】なんてったってキヨハラ第15回「キヨマーとニッポンの頂点」

この年のプロ野球は両リーグとも歴史的な独走ペナントとなる。9月8日に藤田巨人が吉村禎章の劇的サヨナラ弾で2リーグ制後史上最速のVを決め、主力選手たちが日本シリーズに備えて、続々とこちらも優勝秒読みのライオンズの偵察に駆け付ける。

12日の西武球場ではネット裏の桑田が見つめる前で、背番号3はロッテの村田からライトスタンドへ技ありの一発。「あの打ち方なら、あと10本は本塁打を打てる。タイトルも夢じゃないですよ」と若きエースはライバルの進化に脱帽した。

9月16日の日本ハム戦でも第35号を東京ドームのキリンビール看板最上部にぶち当て、ビッグボードスポンサー賞として賞金100万円と清涼飲料1年分が送られる夏のボーナスアーチ。現地で目撃した巨人正捕手の中尾孝義を震え上がらせる。

研究用のダイジェストビデオも見れば見るほど、西武の恐ろしいくらいの強さが際立った。巨人だって130試合制で年間70完投という恐ろしくタフな超強力投手陣を擁し、開幕から1カ月の謹慎期間で出遅れた背番号18も14勝7敗、防御率2.51と充分な仕事をしていた。それでも、ある意味シリーズを戦う前から巨人側は獰猛な獅子に飲まれていたのだ。

――記事の続きは発売中の「BUBKA 2021年12月号」で!

中溝康隆=なかみぞ・やすたか(プロ野球死亡遊戯)|1979年埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。ライター兼デザイナー。2010年10月より開設したブログ『プロ野球死亡遊戯』は現役選手の間でも話題に。『文春野球コラムペナントレース2017』では巨人担当として初代日本一に輝いた。主な著書に『プロ野球死亡遊戯』(文春文庫)、『ボス、俺を使ってくれないか?』(白泉社)、『原辰徳に憧れて-ビッグベイビーズのタツノリ30年愛-』(白夜書房)、『令和の巨人軍』『現役引退―プロ野球名選手「最後の1年」』(新潮新書)などがある。

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 乃木坂46寺田蘭世さん「清々しい気持ちでいっぱい」後輩たちに残したもの
  2. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  3. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  4. 「舞台俳優」中村麗乃23歳の大願成就!乃木坂46の看板を背負い、憧れ続けた「あの人」が演じたヒロインへの道
  5. 乃木坂46星野みなみ「こっちもスッキリしたし飛鳥が言ってくれて良かった」
  6. “天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
  7. 船木誠勝「ガチンコでやれば八百長って言われなくなる 単純にそう思ってましたね」【UWF】
  8. 田村潔司「解析UWF」第13回…リングスのエースの座を継承するに至るまで
  9. 【BUBKA12月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~vol.18 吉泉知彦(古泉智浩)
  10. 掟ポルシェ「まさのりさんは、50歳なのに『はじめてのおつかい』に出てくる幼児を見てるみたい」
  1. 櫻坂46『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』ZOZOマリンスタジアム史上最高動員数を記録
  2. 乃木坂46賀喜遥香の表紙カット解禁!流木に座る姿が印象的な1枚
  3. 櫻坂46・4th YEAR ANNIVERSARY LIVE完遂!山﨑天「推していて損はさせない」
  4. 乃木坂46五百城茉央、萌え袖&美脚の破壊力…1st写真集より先行カット到着
  5. 日向坂46松田好花のラジオが聴取率V4!“ああ言えば松田”で局の「偉い人」にも噛みつく“名物”クレーマー松田も復活‼
  6. 選抜の噛ませ犬じゃない!乃木坂46最新アンダーライブ極私的過剰考察「私、アンダーメンバーの味方です」
  7. 「おいBUBKA編集部、“名物”クレーマー松田ってどういうことだ!」日向坂46松田好花、真夜中の怒りとクレーマーとしてのホコリ!?
  8. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  9. 日向坂46 の逆襲が始まる東京ドーム公演に注目せよ!明暗分かれた『紅白』出場者から考える坂道3グループの現在地
  10. 元レースクイーン川村那月、お嬢様風役衣装公開に反響「プリンセスみたい」「ポニーテールお似合い」