【BUBKA12月号】短期集中連載「DIVE INTO EBICHU MUSIC」#2 児玉雨子
――『オメカシ・フィーバー』は、最初に〈メイカッメイカッメイカッメイカッ〉という歌詞がありますけど、そのあとに〈目カッ目カッ目カッ目カッ〉に変わっていったりするじゃないですか。そういうカラクリというか面白い仕掛けがたくさんある歌詞だと思うんですけど、児玉さんはいつもこういう言葉遊びみたいなことを考えてるんですか?
児玉 普段はまったく考えてないですね(笑)。曲が素敵なので、メロディーを引き立たせたいなという気持ちが、まずはありました。なので、あんまり脳に引っ掛からない、音としていい意味で耳を素通りしていくように書きましたね。でも、あとで歌詞カードを見たら「あ、こういう意味だったんだ! 面白い!」ってなったほうが自分がリスナーだったら楽しいかなと思って、この歌詞になった感じです。
――確かに、歌詞を見たときの驚きと、日本語ってこんなにポップにすることができるんだっていう発見がありますよね。
児玉 歌詞でいいこと言わなきゃとか、いい意味がなきゃみたいなのって個人的にはあんまり好きじゃなくて。曲を聴いて、その人にとっての解釈っていうのがそれぞれにあっていいはずだと思っているし、だからどんなふうに聴いても楽しいっていう、いつもそういう歌詞が書けるといいなと思っているんですよ。だから、そういうふうに褒めてもらえると素直にうれしいです。