【BUBKA12月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~vol.18 吉泉知彦(古泉智浩)
故郷・新潟でのヲタ活動
――ちょうど吉泉先生も結婚に失敗して心に隙間が空いてたタイミングだったのもあって、モーニング娘。にはハマったんですね。
吉泉 そんなとき新潟(※吉泉氏の出身地)に戻ったら友達が絶滅してたんですよ、東京に10年住んでたので。それでウチから20分ぐらいのところにサブカル好きの服屋さんがあるってことで、そこに行ったら「いまこれがすごいんだよ!」ってモーニング娘。の『LOVEマシーン』のジャケットをバーンとレジの前に掲げてて、こんなオシャレなお店がモーニング娘。なの?と思ってすごいビックリしました。後藤真希ちゃん加入の時期って、僕は後藤真希ちゃんをろくにチェックしてなかったので、そういうことになってるんだなって思って。
――つまり、アイドルがカッコ悪いものではなくなりつつあるんじゃないかっていう。
吉泉 そういうことですね。ジャブローっていうガンダムがモチーフの服屋さんだったんですけど、その服屋さん主催で爆音娘。(※ハロプロ楽曲をかけるクラブイベント)が新潟に来ることになって、それに足を運んだんですよ。ちょうど保田圭ちゃん卒業の時期で、保田圭ちゃんいないのに「保田大明神」ってノボリを振ってる人がいて、なんだこれ?ってすごいビックリして。あんな大音響でアイドルソングを聴くのも初めてだったし、東京に住んでたとき、僕も背伸びをしてクラブに何度か行ったことがあるんですよ。でも、それがすっごいつまんなくて!