【BUBKA12月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~vol.18 吉泉知彦(古泉智浩)
――ボクも連載してましたけど、当時のエロ本とかアイドル雑誌はサブカルチャーと密接にリンクしてたから、それを読めばアイドルが好きになって当たり前だったわけですね。
吉泉 そうそうそう、堀越日出夫(※ライター。主な著書は『ストーカー日記』など)さんとか本も買いましたよ。サブカルに対するあこがれが先にあるんですよね。だから、みなさんが熱心にやってるのはどんな世界なのだろうという意味でアイドルに興味が湧いた、みたいな。モーニング娘。も『サマーナイトタウン』とかあのへんは好きでしたけど、そのときもチェキッ娘のほうが好きだったんです。
――チェキッ娘は少数派じゃないですか。
吉泉 でも、音楽がすごくよくて。
――最高でしたよね。
吉泉 そうなんですよ。でもチェキッ娘のメンバーの顔はぜんぜん覚えてなかったんですけどね。僕ね、人の顔を覚えるのがきわめて苦手なんですよ。だから大勢いるとぜんぜんわかんなくなっちゃうんですよね。
――じつはボクもだいぶアイドルの顔とか名前とかわかってなかったりするんですけど。
吉泉 そうでしたか!
――正直言って、いまのハロメンとかもぜんぜん顔と名前が一致してないんですよね。
吉泉 ああ、いまはわかんないですね。