【BUBKA12月号】横山由依卒業記念・杉作J太郎特別インタビュー
2代目総監督としての君
由依さんが素晴らしいのは主観の強さと誠実さ。僕にとってはそこなんです。でも主観が強い人というのは本来まとめ役にはむかないんです。なので、AKB48の2代目総監督になられた(2015年12月)ときは驚きました。ましてや人数も多いし個性の強いメンバー揃いのAKB48グループの総監督ですよ? しかもスーパーグループになった後のAKB48だから、右を見て左を見てとかブレたりはしていられないわけです。
でも、主観が強い人は何を言われても関係ない。芸能界でもSNSでいろいろなことを言ってくる人が多いと思います。そりゃあ、あまりにもヒドいことを言われたら傷つくことは傷つくかもしれないけど、主観が強いと、それによって軌道が変わることは全くない。AKB48にはその力強さが必要だったんですよ。いくら強風だったとしても行き先を変更するわけにはいかない列車のようなね。
これはすごく困難な作業だったと思います。あれだけの大人数のグループですから誰かのマネをしたり、オイシイことをやっている人のことを盗んだりとかあると思うんです。でも由依さんはそういう人ではない。主観が強いから人のものは必要がないんです。
そういう意味でも横山由依という人が総監督に選ばれたんだと思います。由依さんだからあれだけのグループのリーダーを務めあげられたんですよ。いちいち右や左を気にするような人だったら到底持たないと思いますね。